カバー工法と葺き替え工法実際どちらが得なの❓
施工会社が本音で教える屋根リフォームの基礎知識
こんにちは。横浜市港南区を中心に屋根・外壁塗装やリフォーム工事を行っている株式会社エス・イノベーションです。
住宅の築年数が15年以上を超えてくると、「そろそろ屋根のリフォームを考えたほうがいいかな?」という相談が増えてきます。
特に多いのが、
「カバー工法と葺き替え工法、どっちが良いの?」
というご質問です。
この記事では、屋根リフォームを検討されている方に向けて、両工法の違い・費用・メリット・デメリットをわかりやすく比較しながら、「どちらが本当に得なのか?」を解説します。
カバー工法とは❓
カバー工法(重ね葺き)とは、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
既存の屋根を撤去せず、その上から軽量の金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を施工するのが一般的です。
主な特徴
• 既存の屋根材の撤去が不要(工期短縮・コスト削減)
• 断熱・遮音性がアップ
• 廃材が少なく、環境にやさしい
• 築15~30年程度のスレート屋根に多く採用されている
葺き替え工法とは❓
葺き替え工法とは、既存の屋根材をすべて撤去してから、新しい屋根材に取り替える方法です。
屋根下地(野地板)や防水シートの状況も確認・交換できるため、構造的なリセットが可能です。
主な特徴
- 下地の劣化チェックと修復ができる
• 屋根の寿命を根本的に延ばせる
• 重たい瓦から軽量屋根材へ変更することで耐震性アップ
• 費用・工期はやや大きめになる傾向
カバー工法と葺き替え工法の比較一覧
項目 カバー工法 葺き替え工法
工事費用 約60〜120万円(30坪目安) 約60〜120万円(30坪目安)
工期 約5〜7日 約7〜10日
廃材処分 少ない 多い(屋根材・下地)
重量 既存の屋根に+αの重さ 軽量屋根材なら軽くできる
適用条件 スレート屋根など下地が傷んでいない場合 どんな屋根でも可能
耐久性 新規屋根材の寿命(20~30年) 新築同等の耐久性(30年以上も可)
メリット 安く早い。仕上がりもキレイ 構造から安心。長持ちする
デメリット 下地が劣化していると施工不可 費用・手間がかかる

プロが現場で判断するポイントはここ‼︎
実際にお客様からご依頼をいただいたとき、私たちプロが最も重視するのは以下の3点です:
① 屋根下地(野地板)の劣化状況
→ カバー工法は下地が健全であることが絶対条件です。
下地がブカブカしていたり、雨染みがあれば、葺き替え一択。
② 屋根材の種類と勾配
→ カバー工法は主に「スレート屋根(コロニアル)」に適用されます。
瓦屋根や緩勾配屋根ではカバーが難しいことがあります。
③ 今後のメンテナンス性と予算
→ 20年以内に再リフォーム予定がある場合はコスト面を優先してカバー工法もOK。
長期的に安心したいなら、最初にしっかり葺き替えたほうがコスパが良いです。
実際にあった施工事例から見る【選び方】
【A様邸/築25年スレート屋根】
• 下地:傷みなし
• 施工内容:カバー工法(ガルバリウム)
• コメント:「コストも抑えられ、断熱性も上がったと満足です!」
【B様邸/築30年瓦屋根】
• 下地:一部腐食あり、瓦も重く耐震性に不安
• 施工内容:全面葺き替え(軽量金属屋根)
• コメント:「耐震性が上がり、雨漏りリスクがゼロになって安心できました!」


結局どちらが得なのか❓
➤ コスト重視・下地が健全なら → カバー工法がお得!
✔ 工事が早い
✔ 解体が不要で騒音も少ない
✔ 廃材も少なくエコ
➤ 安心・長持ち重視なら → 葺き替え工法がおすすめ!
✔ 下地から点検・交換できる
✔ 屋根の寿命が伸びる
✔ 雨漏り・構造トラブルの不安が解消
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◆ 屋根リフォームに失敗しないためには?
大切なのは、「今の屋根の状態を正確に知ること」です。
株式会社エス・イノベーションでは、ドローン点検・赤外線カメラによる調査も対応可能。
お客様のご要望だけでなく、建物にとって最適な工法をご提案いたします。